ペットのお骨上げとは?作法・人との違い・自宅でできる流れを解説
2026/7/30
大切なペットとのお別れのとき、「お骨上げ」という言葉を初めて意識する飼い主さんは少なくありません。人のお葬式で聞いたことはあっても、ペットの場合はどう違うのか、自分たちにできるのか、不安に思われるのは自然なことです。
このページでは、ペットのお骨上げ(拾骨・収骨)とは何か、人のお骨上げとの違い、お骨上げができる火葬方法とできない火葬方法、当日の作法とマナー、そしてお骨上げのあとのご遺骨の供養方法まで、飼い主さんのお気持ちに寄り添いながら順を追ってご案内します。
ペットのお骨上げ(拾骨)とは
ペットのお骨上げとは、火葬を終えたあとに残ったご遺骨を、ご家族の手で骨壷に納める行為のことです。「拾骨」「収骨」と呼ばれることもあり、どれも同じ意味で使われています。人間の火葬と同じように、ペットの火葬でもこの工程が用意されていることが多くあります。
お骨上げは、ペットの死を実感として受け止め、最後のお別れの時間を持つための大切な儀式です。
立ち会っていただいたご家族からは、「心の整理がついた」という声をよくいただきます。ご自身の目で確かめながらお骨上げをすることで、帰ってきたご遺骨が間違いなくその子のものだと分かることも、大きな安心と信頼につながっているようです。一方で、ご高齢のご家族がいて外に出るのが難しい場合や、お子さまが小さくて一緒にお骨拾いができない場合など、立ち会いが難しい事情もあります。そのようなときは、私どもが責任を持ってお骨上げを行い、丁寧にご遺骨をお返ししています。
また、お骨上げは必ずしなければならないものではありません。悲しみが深く、ご遺骨に触れることがつらいと感じる場合は、無理に行わず、すべてお任せいただく選択も間違いではありません。どちらを選んでも、ペットへの想いの深さに違いはないということを、まず知っていただきたいと思います。
人のお骨上げと違う3つのこと
ペットのお骨上げは、人間のお骨上げと似ているようでいくつか異なる点があります。あらかじめ知っておくことで、当日戸惑うことが少なくなります。
①喉仏の扱いが動物によって異なる
人間のお骨上げでは、喉仏の骨を最後に納める風習があり、特別なものとして扱われます。ペットの場合も、喉仏はハムスターやセキセイインコのような小さな子から、猫、大きな犬まで、基本的にどの動物にもあります。
場所は頭のすぐ近くにあり、観音様が座っているような形をしているので、見つかれば見分けがつきます。この仕事を10年以上続けてきた経験から、火葬後にどのあたりを探せばよいかはすぐに分かります。実際に、セキセイインコの場合でも大きさ2mmほどの喉仏をご家族にお見せしたことがあります。
ただし、体の小さな子ほどきれいな形のまま残るとは限らず、崩れてしまうこともあります。見つからなかったとしても、その子に喉仏がなかったということではありません。
②箸渡しの作法にとらわれなくてよい
人間のお骨上げでは「二人一組で一つの骨を箸から箸へ渡す」という箸渡しの作法が広く知られています。ペットのお骨上げには、そうした厳密な決まりはありません。お一人で拾っていただいても、ご家族で順番に拾っていただいても、どちらでも構いません。
なお横浜いのりペット葬儀では、そもそもお骨上げに箸を使いません(詳しくは後述の「箸の扱いについて」でご案内します)。形式にとらわれず、ご家族のペースで進めていただけます。
③骨の量とサイズが動物によって大きく違う
人間の場合と比べ、ペットの骨は体の大きさによって量もサイズも大きく異なります。小型犬や猫では骨が小さく細いことが多く、ハムスターなどの小動物ではさらに繊細です。反対に中大型犬になると、骨の一片も人間に近い大きさになることがあります。この違いを知っておくだけで、当日「思っていたより小さい(大きい)」という戸惑いを減らすことができます。
お骨上げができる火葬方法・できない火葬方法
お骨上げができるかどうかは、選ぶ火葬方法によって決まります。同じ「個別火葬」という言葉でも、立ち会いの有無で内容が変わりますので、ここで整理します。
火葬方法 | お骨上げ | ご返骨 |
|---|---|---|
家族立ち会い個別火葬 | ご家族が拾骨できる | あり |
一任個別火葬 | ご家族による拾骨はなし | あり(納めてお渡し) |
合同火葬 | なし | なし(他のペットと合同のため) |
家族立ち会い個別火葬は、火葬から拾骨まで一貫してご家族が立ち会う形態で、お骨上げをご希望の場合はこちらを選んでいただきます。一任個別火葬は個別に火葬しご遺骨もお返ししますが、拾骨自体はご家族の立ち会いなしで進めます。合同火葬は他のペットと一緒に火葬するため、そもそも個別のご遺骨としてお返しすることができません。
横浜いのりペット葬儀は、火葬車でご自宅までお伺いする訪問火葬を専門としています。この形態だからこそ、家族立ち会い個別火葬にはお骨上げが最初から含まれており、追加のオプション料金は発生しません。ご自宅の近くに火葬車を停め、その場でお別れから拾骨までを完結できることが、訪問火葬ならではの特徴です。
料金の目安としては、小型犬(4kg未満)の場合、家族立ち会い個別火葬が20,000円、一任個別火葬が19,000円です(横浜市内対応)。「お骨上げをしたい」という場合は、立ち会いのある形態を選んでいただくことになります。動物の種類・体重区分ごとの詳しい料金は、後ほどご案内する料金ページでご確認いただけます。
訪問火葬なら、ご自宅にいながらお骨上げができる
家族立ち会い個別火葬をご希望の場合、斎場や霊園に出向く必要はありません。専用の火葬車でご自宅まで伺い、ご自宅の駐車スペースや近隣の許可を得た場所で火葬を行います。ご遺体をどこかへ持ち込んでいただく必要はなく、住み慣れた場所でお見送りからお骨上げまでを完結できることが、訪問火葬の大きな安心材料です。
当日、お骨上げまでの流れはおおむね次のようになります。
1.火葬車がご自宅に到着(駐車場所は事前にご相談のうえ決めます)
2.最後のお別れの時間(お花や、いつも使っていたものを添えていただけます)
3.お棺にお納めして火葬
4.火葬終了・冷却
5.お骨上げ
6.骨壷にお納めしてお引き渡し
お骨上げの場面をもう少し詳しくご案内します。火葬車の後ろから火葬炉を直接引き出せるので、炉のすぐそばに立っていただき、そこから直接ご遺骨を拾っていただけます。 火葬が終わってから骨壷にお納めするまでの時間は、早い場合で10分ほど、遅くても20分ほどです(ペットちゃんの種類によって変わります)。
拾う順番は、お尻の方から始めて、最後にお頭を一番上に乗せる形が一番多くなっています。夜間は暗くなるためライトを灯して収骨しますので、時間帯を問わず対応できます。
火葬中は、ご自宅の中でお待ちいただくことも、近くで待っていただくことも可能です。天候や気温を気にせず過ごしていただけるのも、ご自宅というなじみのある場所ならではのメリットです。
お骨上げの作法とマナー
お骨上げに厳格な決まりはありませんが、当日をスムーズに、そして落ち着いた気持ちで迎えていただくために、よくいただくご質問をまとめました。
服装について:「黒い服の方がいいですか」と聞かれることがありますが、そうした決まりはありません。普段着で構いません。屋外での作業になりますので、季節に合わせて動きやすく、汚れても気にならない服装をおすすめしています。
人数と順番について:人数の制限はありません。 何人で立ち会っていただいても大丈夫です。お骨拾いをする方が多くても少なくても、ペットちゃんのご供養になることに変わりはありません。拾う順番にも特に決まりはなく、小さなお子さまから年長の方まで、それぞれのタイミングで拾っていただけます。
お子さまの参加について:教育のためにお骨を見せてあげたいと考える飼い主さんも多くいらっしゃいます。ただ、火葬という場面をまだ幼いお子さまに見せることを、私どもとしては積極的におすすめはしていません。とはいえ、お子さまの気質をよくご存じなのはご家族です。最終的にはご家族のご意向を優先させていただいていますので、ご希望をお聞かせください。
箸の扱いについて:横浜いのりペット葬儀では、お骨上げに箸を使いません。 ピンセットではありませんが、大きめの金属製の挟む道具をご用意しています。小さなお子さまからご高齢の方まで、どなたにも無理なく使っていただけるようにという考えから、この道具を選んでいます。特別な作法を覚えていただく必要はありません。
当日よくある不安と注意点
お骨上げの当日、初めて経験される飼い主さんが戸惑いやすい場面がいくつかあります。あらかじめ知っておくことで、心構えができます。
手が止まってしまう瞬間として特に多いのは、火葬炉から最初にご遺骨が出てきたときです。生前のお姿とは違うシルエットになって出てくるので、とてもショックを受けて涙を流されるご家族も少なくありません。
そのようなとき、私どもは黙って見守るのではなく、ご遺骨についてひとつひとつご説明しながら進めます。 「ここはこういうところだったんですね」とお話ししていくうちに、少しずつ気持ちが落ち着いて、ご自身の手でお骨上げを進められるようになる方がほとんどです。急かすことはありませんので、十分に時間を取ってお骨拾いをしていただければと思います。
そのほか、火葬直後のご遺骨は煤(すす)がついていることがあり、扱いにくいと感じる場合があります。無理に力を入れず、少しずつ拾っていただければ問題ありません。また、小型犬や猫、特に小動物の場合は骨が細く崩れやすいことがあります。崩れてしまっても失敗ではありませんので、気に病む必要はありません。
お骨上げのあと、ご遺骨をどうするか
お骨上げを終えたあと、ご遺骨をどのように供養するかはご家族によってさまざまです。よくある選択肢をご紹介します。
自宅安置:骨壷のまま、リビングや静かな場所に安置される方法です。いつでもそばに感じていられることから、選ばれることの多い供養の形です。
手元供養:骨壷ごと安置するのではなく、遺骨の一部を小さなアクセサリーや専用の容器に納めて身近に持つ方法です。
パウダー化(粉骨):ご遺骨をパウダー状に加工し、コンパクトに保管したり、お庭に還したりする方法です。横浜いのりペット葬儀では、ご自宅へ伺いご家族の目の前でパウダー化する出張粉骨というサービスも承っています。郵送や預かりではなく、その場で完結することを大切にしています。
ペット霊園・納骨堂への納骨:永代供養墓地や納骨堂へ納める方法を選ばれるご家族もいらっしゃいます。霊園ごとに費用や条件が異なりますので、ご検討の際は各霊園の公式情報を直接ご確認いただくことをおすすめします。
どの方法が正しい・間違っているということはありません。ご家族が納得できる形を、じっくり選んでいただければと思います。
横浜市でお骨上げのある火葬をお考えの方へ
横浜いのりペット葬儀は、横浜市内を対応エリアとする訪問火葬の専門店です。ご自宅まで火葬車で伺い、家族立ち会い個別火葬であれば、その場でお骨上げまで行っていただけます。
料金の一例(家族立ち会い個別火葬)は次のとおりです。
動物 | 目安 | 料金 |
|---|---|---|
小型犬(4kg未満) | ポメラニアン、トイプードル等 | 20,000円 |
中型犬(10kg未満) | シーズー、パグ等 | 22,000円 |
中大型犬(13kg未満) | 柴犬、フレンチブルドッグ等 | 25,000円 |
猫(4kg未満) | 標準的な猫 | 20,000円 |
骨壷・収骨袋・ご返骨は料金に含まれています。動物の種類や体重区分ごとの詳しい料金、猫・小動物・鳥類の料金は料金ページにすべて掲載していますので、あわせてご確認ください。
なお、対応できるのは体重13kg未満・体長80cm未満のペットに限らせていただいております。また、対応エリアは横浜市内のみとなります。
ご相談は7:00〜23:00の間、LINEまたはお電話で承っております。火葬対応とLINEでのご予約は24時間365日承っていますが、夜19時30分から朝8時30分までの時間帯に火葬をご利用の場合は、+3,000円かかります(時間指定のご予約でも、急な深夜の即時対応でも同じです)。
大切なペットとのお別れに、後悔を残さないために。お骨上げも含めたお見送りをご希望の方は、どうぞお気軽にご相談ください。
よくあるご質問(FAQ)
Q. ペットの喉仏は残りますか。 A. 喉仏はどの動物にもありますが、体が小さい子ほどきれいな形で残るとは限らず、崩れてしまうこともあります。見つからなかった場合でも、その子に喉仏がなかったということではありません。当日、気になることがあればお気軽にお尋ねください。
Q. 立ち会えないと、ご遺骨は戻ってこないのでしょうか。 A. いいえ。一任個別火葬でも、ご家族による拾骨は行いませんが、ご遺骨はきちんと骨壷に納めてお返しいたします。ご遺骨が戻らないのは、他のペットと一緒に火葬する合同火葬を選んだ場合のみです。
Q. 子どもも参加していいですか。 A. ご参加いただけます。人数の制限もありません。ただ、まだ幼いお子さまに火葬の場面を見せることは、私どもとしては積極的にはおすすめしていません。お子さまの気質をよくご存じなのはご家族ですので、ご家族のご判断を優先させていただきます。
Q. お骨上げに使う箸は自分で用意しますか。 A. ご用意は不要です。当社では箸ではなく、大きめの金属製の挟む道具をご用意しています。小さなお子さまからご高齢の方まで無理なく使えるものを選んでいます。
Q. 深夜でもお骨上げをお願いできますか。 A. 火葬対応そのものは24時間365日承っており、深夜のご依頼でもお骨上げまで対応いたします。夜間は暗いためライトを灯して収骨します。ただし、夜19時30分から朝8時30分までの時間帯に火葬をご利用の場合は+3,000円の加算があります。ご相談の受付時間は7:00〜23:00ですので、深夜にご連絡いただく場合はLINEが確実です。