ペットの死後硬直とは│いつから始まるか・対処法・安置方法

2026/5/3

死後硬直とはどういう状態か


死後硬直とは、ペットが亡くなった後に筋肉が固まり、お体が動かしにくくなる状態のことです。自然な生理現象であり、すべてのペットに起こりえます。


大切なペットが亡くなった直後、お体に触れたときに「いつもと違う」と感じた飼い主さんは少なくありません。それが死後硬直のはじまりかもしれません。突然のことで戸惑うのは当然ですが、これは自然なことです。どうぞ慌てずにお読みください。


なぜ死後硬直が起こるのか


死後硬直は、生命活動が止まったことで筋肉内のエネルギー(ATP)が枯渇し、筋肉が弛緩できなくなることで起こります。人間にも同じことが起こりますが、ペットでも同様の仕組みで筋肉が固まっていきます。


これは病気でも異常でもなく、すべての生き物が亡くなったあとに経験する自然な変化です。飼い主さんがご自身を責める必要はまったくありません。


いつから始まる?(犬・猫の目安時間)


犬や猫の場合、亡くなってからおおよそ1〜3時間後に死後硬直がはじまることが多いとされています。ただし、亡くなったときの状況(体温・室温・体格など)によって個体差があります。


•亡くなった直後〜1時間:まだ筋肉は柔らかい状態

•1〜3時間後:硬直がはじまる

•3〜6時間後:全身が硬直した状態になる


「まだ柔らかい」と感じる時間帯に、手足や目の状態を整えてあげることが、後から後悔しないためにも大切です。


どのくらい続くか(解硬のタイミング)


死後硬直は永続するものではありません。一般的に、亡くなってから24〜48時間程度で少しずつほぐれていきます(解硬)。季節や室温によって差があり、夏場は早く、冬場はゆっくり進む傾向があります。


火葬までの安置期間を考えると、硬直がほぐれる前に火葬を行うことがほとんどです。安置方法については後述します。


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安置前にできること│亡くなった直後の対処法


亡くなった直後、1〜2時間以内であれば、目や手足の状態を整えてあげることができます。硬直がはじまる前に、できる範囲でそっとケアしてあげましょう。


亡くなった直後の対応については、ペットが亡くなったら最初にすることもあわせてご参照ください。


目が閉じない場合はどうする?


ペットが亡くなると、目が開いたままになることがよくあります。死後硬直が進むと筋肉が固まるため、目を閉じさせることが難しくなります。


横浜いのりペット葬儀の代表は、現場での経験からこう話しています。


「亡くなってすぐであれば、まぶたをそっと押さえてあげると閉じることもあります。ただ、痩せているペットは目のあたりに肉がなく、どうしても閉じない場合もあります。そのときは、無理に閉じようとせずにそのままでも大丈夫です。」


目が閉じないまま旅立たれたとしても、それはペットの最後の姿のひとつです。「閉じてあげられなかった」と自分を責める必要はありません。


手足が伸びてしまったら


亡くなったあと、手足がピンと伸びた状態になることがあります。硬直がはじまる前であれば、手足をそっと体の内側に向けて曲げてあげることができます。


「亡くなってすぐであれば手足を曲げてあげられます。ただ、硬直が始まってからでは難しくなります。骨折させてしまうかもしれませんので、無理に動かすことはしないでください。」(横浜いのりペット葬儀 代表)


硬直が進んだあとは、お体を無理に動かさず、そのままやさしく安置してあげてください。


安置時の冷やし方(夏と冬の違い)


ペットのお体を安置する際、適切に冷やすことがお体の状態を保つうえでとても重要です。


「お腹を中心に冷やすことが大切です。冬場は涼しい場所に安置していただければ問題ありません。夏場はお体の状態が悪くなるスピードが早いので、なるべく早く冷やすことがポイントです。保冷剤や氷をタオルに包み、お腹の下に置くように安置してください。」(横浜いのりペット葬儀 代表)


保冷剤が直接お体に触れると凍傷のような状態になることがありますので、必ずタオルや布に包んでからあてるようにしましょう。


夏場の安置のポイント:

•保冷剤をタオルに包み、お腹の下に置く

•エアコンの効いた涼しい部屋で安置する

•半日ごとに保冷剤を替える


冬場の安置のポイント:

•暖房のかかっていない涼しい部屋に安置する

•直射日光の当たらない場所を選ぶ


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死後硬直しない場合もある?


死後硬直が起こらない、または硬直が弱い場合もあります。これは異常ではありません。


痩せているペットは硬直しにくいことがある


死後硬直の強さは、ペットの筋肉量によっても異なります。高齢で痩せていたペット、長期間の闘病で筋肉が減っていたペットは、硬直が軽く、あるいはほとんど起こらないように見える場合があります。


硬直しなかったからといって心配不要


「硬直がなかったのは何かおかしいのでは」と不安になる飼い主さんもいらっしゃいます。しかし、硬直の程度はあくまで体格・体温・室温・亡くなった状況などによって異なるものです。硬直しなかったからといって、何か問題があったわけではありません。


ペットのお体の変化が気になるときは、火葬業者に気軽に相談してください。


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安置から火葬までの流れ(横浜の場合)


横浜でペットが亡くなった場合、安置→火葬の手配、犬であれば死亡届の提出が必要です。焦らず順番に対応しましょう。


何日まで安置できる?


一般的に、適切に冷やした状態であれば2〜3日程度の安置が可能とされています。ただし夏場は1〜2日を目安にお考えいただき、早めに火葬の手配をされることをお勧めします。


安置期間については、横浜のペット火葬についてでも詳しくご説明しています。


横浜市の犬の死亡届(30日以内・各区へ連絡)


横浜市内で犬を飼っていた場合、犬が亡くなってから30日以内に死亡届を提出することが必要です(狂犬病予防法に基づく規則)。


「死亡届は、各区の担当窓口(生活衛生課など)に電話して手続きをする形になります。届け出をしないと、毎年狂犬病ワクチンの通知が来てしまいます。大切なペットを亡くされた後に通知が届くのは、飼い主さんにとって辛いことです。ぜひ忘れずに手続きをしていただければと思います。」(横浜いのりペット葬儀 代表)


猫・小動物には死亡届の義務はありませんが、マイクロチップが登録されている場合は情報の変更手続きをご確認ください。


横浜市の犬の死亡届 手続きの流れ:

1.お住まいの区の担当窓口(各区の生活衛生課など)に電話する

2.犬の登録番号・名前・亡くなった日付などを伝える

3.必要に応じて書類を郵送または持参する


亡くなってから30日以内が期限ですので、火葬の手配と並行して早めにご連絡されることをお勧めします。


ペット火葬の手配


横浜市内でのペット火葬は、訪問火葬業者に依頼する方法と、霊園・火葬場に持ち込む方法があります。


横浜いのりペット葬儀では、火葬車でご自宅へ伺う訪問火葬に対応しております。ご自宅でお見送りができるため、最後まで大切なご家族のそばにいることができます。


•問い合わせ受付時間:午前7時〜午後11時(電話・LINE・メール)

•夜19時30分から朝8時30分までの時間帯にご利用の場合は、+3,000円かかります

•対応ペット:犬(13kgまで)・猫・ハムスター・うさぎ・鳥・爬虫類など


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よくある質問(FAQ)


Q. 死後硬直が始まる前に何をすればよいですか? A. 目をそっと押さえて閉じてあげること、手足を体の内側に向けて曲げてあげることが、亡くなった直後にできる対処です。硬直がはじまると難しくなりますので、亡くなってから1時間以内を目安に行ってください。


Q. 硬直が始まってしまい、手足が伸びたまま火葬することになりますか? A. 硬直が進んだ状態でも、火葬には問題なく対応できます。お体の形にかかわらず、丁寧にお見送りいたします。どうぞご安心ください。


Q. 保冷剤で冷やすとき、直接お体にあてていいですか? A. 保冷剤は直接お体にあてず、タオルや布に包んでからあててください。凍傷のような状態になることを防ぐためです。お腹のあたりを中心に冷やすのが効果的です。


Q. 犬の死亡届は、火葬をした後でも手続きできますか? A. はい、火葬後でも手続きできます。亡くなってから30日以内であれば、各区の担当窓口にご連絡ください。


Q. 亡くなったペットの目が閉じなかったことがずっと気になっています。 A. 目が閉じないのは死後硬直による自然な状態です。ご家族がどれだけ手を尽くしてもそうなることはあります。大切なのは、最後まで愛情を持って寄り添ったことです。どうぞご自身を責めないでください。